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2009年7月 8日 (水)

景観について

昨年春、鹿児島県の景観アドバイザーに

就任させていただきました。Shi01

平成17年に、国全体で美しい景観をつくり、

守っていこうという法律「景観法」が施行され、

鹿児島県でも平成19年に「鹿児島県景観条例」が

制定されました。

Shi02

景観アドバイザーは、それに伴い設けられた制度です。

具体的な役割は、

街や村の歴史や特性を生かした景観づくりのために、

地域の方々に助言させていただくというもの。

街並・自然というのは、よく考えてみると、

国立公園などを除けば、すべて誰かの所有物です。

また、景観と一口に言っても、歴史的景観、自然の景観、

生活景観、都市計画の景観等、実に多様です。

あらためて自分の仕事において、

”景観と建築”について振り返ってみると、

仕事を始めたころから、建築は施主のために作るものですが、

結果的には、街並みの一構成要素にもなり、

社会共有の財産にもなると考えてきたように思います。

例えば、10数年以上前にプロデュースさせていただいたS邸。

新築前は、古い日本家屋の壁に四季折々の花が咲き乱れ、

住まう方々の想いが、通りをいく人々に伝わるような演出でした。

新しい家でも、その想いを受け継いでいただけるよう、

外とのつながりをデザインさせていただきました。

現在でも、塀の外側のグリーンはいつもよく手入れされ、

周囲の風景に美しく溶け込んでいます。

”ひとつの建築が出来上がるとき、美しい景色がひとつ生まれるように…”

そんな思いで携わってきた建築が、時を経るごとに、

街の景観に馴染んでいくのを見るのは楽しいものです。

    ・  ・  ・ 

このブログでは、「淡オフィスはなんだか楽しそうだね」と

よく言われますのでときには真剣なお話を…(笑)。

これからも、時折、景観について考えていることや、

街で見かけた素敵な建築のことなども、綴っていきたいと思います。

有馬千草

 

      

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