景観について
昨年春、鹿児島県の景観アドバイザーに
平成17年に、国全体で美しい景観をつくり、
守っていこうという法律「景観法」が施行され、
鹿児島県でも平成19年に「鹿児島県景観条例」が
制定されました。
景観アドバイザーは、それに伴い設けられた制度です。
具体的な役割は、
街や村の歴史や特性を生かした景観づくりのために、
地域の方々に助言させていただくというもの。
国立公園などを除けば、すべて誰かの所有物です。
また、景観と一口に言っても、歴史的景観、自然の景観、
生活景観、都市計画の景観等、実に多様です。
あらためて自分の仕事において、
”景観と建築”について振り返ってみると、
仕事を始めたころから、建築は施主のために作るものですが、
結果的には、街並みの一構成要素にもなり、
社会共有の財産にもなると考えてきたように思います。
例えば、10数年以上前にプロデュースさせていただいたS邸。
新築前は、古い日本家屋の壁に四季折々の花が咲き乱れ、
住まう方々の想いが、通りをいく人々に伝わるような演出でした。
新しい家でも、その想いを受け継いでいただけるよう、
外とのつながりをデザインさせていただきました。
現在でも、塀の外側のグリーンはいつもよく手入れされ、
周囲の風景に美しく溶け込んでいます。
”ひとつの建築が出来上がるとき、美しい景色がひとつ生まれるように…”
そんな思いで携わってきた建築が、時を経るごとに、
街の景観に馴染んでいくのを見るのは楽しいものです。
・ ・ ・
このブログでは、「淡オフィスはなんだか楽しそうだね」と
よく言われますのでときには真剣なお話を…(笑)。
これからも、時折、景観について考えていることや、
街で見かけた素敵な建築のことなども、綴っていきたいと思います。
有馬千草
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